感想12 身近なお金の疑問を解決してくれる11問、会計RPGもえビジ
タイトル:会計RPGもえビジ 密室の女子大生会計士
著:藤原萌美
図書館でほかの本を借りる際に見つけた本。
立ち読みして面白かったのでついでに借りました。
内容は女子大生会計士である主人公が密室に閉じ込められ、謎の声の問いに答えて脱出するというもの。
問いは選択式で、間違えるとゲームオーバー、解説を聞いたのちまた挑戦してねとなる。
問いは12問あって(1問はおまけ)、私たちが暮らしていく中で身近なものが多かった。
「汝に問う。『2着目1000円で購入できます。』というスーツの2着目は、本当に得か?ちなみにまだ1着も買っていない。」
①「もっとくわしく出題しろ」と言い張る。→96ページへ
②「もはや得でも損でもない」と言い張る。→97ページへ
③「得とは断言できないが、得な時もある」と言ってみる→102ページへ
と言ったぐあい。
この質問の答えはなるほどなぁと思った。
表現の違いの話で、2着買えば半額よりもインパクトがあるからそう売り出しているとのこと。
100人に1人無料と1%引きというのも、売り手にとっては同じこと。
額は同じでも斬新な値引きの方法をする。
この本は「女子大生会計士の事件簿」シリーズのスピンオフになっていて、著者の名前はその主人公、作中の人物名が著者になっている。
そういうのってOKなんだ。
本当の著者は山田真哉さん、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の著者である。
結末は好みではなかったけど、読みやすくて身近な疑問を取り上げてくれて書いてくれているので、面白かった。
「女子大生会計士」の事件簿シリーズも読んでみようと思う。